カリキュラムの概要

本コースでは、大学授業・カリキュラム・評価(アセスメント)や教育システムなどの研究と教育を、教育工学や教育方法学、比較教育学、教育社会学などをもとにした学際的な手法で行っています。

必修科目

入学したらまず、修士1年前期で「高等教育開発論基礎」を学びます。これは本コースの教員全員によるリレー講義です。また、同じく修士1年前期では「高等教育研究法A」で基礎的な研究方法を身につけます。

「高等教育開発論研究A・B」は、本コースの基幹ゼミともいうべきもので、本コースに所属する全教員・院生が参加します。院生による修士論文・博士論文の構想発表、教員による最新の研究報告などを行い、全員で議論します。

以上の3つの科目は必修科目です。

選択科目

課題演習には、「高等教育システム演習」、「高等教育方法演習A・B」、「質的研究入門」、「高等教育研究法B」があります。「高等教育システム演習」は、教育工学、高等教育システムに関する前期のみの科目、「高等教育方法演習A・B」は教育方法学のアプローチによる前・後期の科目です。あとの2つは研究方法について学ぶ科目です。「質的研究入門」(前期)では質的研究の方法論を、「高等教育研究法B」(後期)では統計を含む量的研究の方法論を学びます。

特論には、「大学と社会」、「教育工学」(隔年)があります。特論というのは、大学院レベルでの講義科目です。それぞれの内容に関する専門的な講義が行われます。

講読演習の「高等教育専門講読演習」では、主に、高等教育に関する英語文献の読み方を学びます。

集中講義

本コースでは、前期と後期にそれぞれ1つずつ集中講義が設定されています。

「高等教育総合演習」は8月に行う集中講義です。毎年、本コースの教員ではカバーしきれない専門分野の講師を外部からお招きします。

「大学で教えるということ」は2月に行う集中講義です。これは、教育学研究科の院生には専門科目として、他研究科・専門職大学院の院生には大学院横断教育科目群提供科目として提供されています。大学でのティーチングにとって必要な知識・スキル・態度を、グループでのシラバス作成や模擬授業を通して学びます。プレFDとしての意味をもっています。

コース共通科目

以上は、高等教育学コースが提供している科目でしたが、その他にコース共通科目があります。そのうち、「教育科学基盤演習」(前期)、「学際総合教育科学」(後期)は、修士課程における必修科目です。また、「グローバル教育科目」として、教育の国際化・グローバル化に関する課題演習・実習(インターンシップ、フィールドワークを含む)が複数用意されています。

教育実践指導者養成プログラム科目

その他、教育実践指導者養成プログラムを選択して入学した院生は、「教育実践指導基礎理論Ⅰ・Ⅱ」(前・後期)が必修です。

開講科目

科目 担当教員 開講時期 講義内容
高等教育開発論研究A・B 飯吉透・松下佳代・田口真奈・酒井博之・佐藤万知・勝間理沙 前期・後期

高等教育におけるカリキュラム論、教授・学習論、評価・アセスメント論、大学生論、FD論、教育システム論その他諸テーマについての基礎的文献を読む。また、高等教育の諸テーマについて自身の専門的関心からアプローチし、研究発表をおこなう。

高等教育開発論基礎 飯吉透・松下佳代・田口真奈・酒井博之・佐藤万知・勝間理沙 前期

高等教育学コースに入学する大学院生を対象に、高等教育(研究)の基礎知識(大学教育学/ FD・プレFD/大学実践研究/ 大学カリキュラムと授業/ 学習評価/ 質保証と大学評価 / IRと学習成果アセスメント/ 学生の学びと成長 / アクティブラーニング/ ICT/ MOOCとICTなど)を全教員でリレー形式で概説する。授業の最後には、コンセプトマップを用いてふり返りをおこない、レポートを書く。

高等教育システム演習 飯吉透・田口真奈 前期

知識基盤社会における高等教育をグローバルな視点から捉え、社会や大学が直面する様々な問題を解決可能な高等教育システムの構築に向けた指針や施策の模索と検討を行う演習形式の授業。

高等教育方法演習A・B 松下佳代 前期・後期

高等教育における教授・学習の方法について、この分野で研究を進めるための基礎となる知識と能力を、理論的検討(前期)と事例研究(後期)を通じて獲得・形成することを目的としている。毎年、特定のテーマを設定し(例えば、汎用的能力、コンピテンシーベースの教育など)、学習成果を学会等の場で発信している。

高等教育文献講読演習 酒井博之 前期

高等教育研究に関する英語文献の講読を通じて専門分野の知識を深め、文献講読の基本的なスキルと理解力を向上させることを目的とする。具体的には受講生の研究テーマに関する文献から出発し、そこから派生する関連文献を広範な領域にわたる高等教育研究の中に位置づけながら検討する。

教育工学 飯吉透 後期(隔年)

教育工学の研究対象、方法論について概要をつかむとともに、いくつかの領域における研究論文をとりあげ、その方法と評価に関する理論と実践を学ぶ。

高等教育研究法A 田口真奈 前期

高等教育を対象に研究を行うための様々な方法を知るとともに、自らの研究に最適な方法を選択・実施するための技術を身につけることを目的とする。様々な研究方法の特徴を概観するとともに、実現可能なリサーチ・クエスチョンを立てたり、関連する文献を選定・批評するなど、参加者間での議論を行ったりしながら、研究計画をデザインしていく。

高等教育研究法B 斎藤有吾 後期

高等教育を対象に研究を行うための様々な方法を知るとともに、自らの研究に最適な方法を選択・実施するための技術を身につけることを目的とする。様々な研究方法の特徴を概観するとともに、実現可能なリサーチ・クエスチョンを立てたり、関連する文献を選定・批評するなど、参加者間での議論を行ったりしながら、研究計画をデザインしていく。

大学と社会 佐藤万知 前期

大学と社会の関係は、その時代の社会状況によって変容する。本授業では、戦後日本における大学教育改革の流れと知識生産の変容に注目し、社会における 大学の位置づけがどのように変わってきているのかを考察すると共に、大学と社会の関係の見方について考えることを目標とする。

質的研究入門 佐藤万知 後期

本授業は、社会科学における質的な調査方法の基本的な考え方、特徴、手順について、解説することを目的とする。質的な調査法を用いた研究事例の検証や、実際に手法を用いて実践することを通じて、質的な調査方法を用いることの意義、強み、弱みについて考えていく。

高等教育総合演習(集中講義) 毎年学外から招聘 集中講義 (8月)

高等教育に関わる研究者による専門講義や課題演習等を通じて、高等教育をより深く多面的に理解することをめざす。

大学で教えるということ(集中講義) 松下佳代・田口真奈・佐藤万知・勝間理沙 集中講義 (2月)

本授業では、参加者同士の議論や協調学習をベースに、大学で教える上で必要となる基本的な知識と技能を身につけることを目的とする。具体的には、授業デザインに関する講義や演習、模擬授業・検討会など、参加者主体で構成されている。

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